「若返り遺伝子を目覚めさせるためには、ミトコンドリアが大事。」
情報番組などでこんなハナシ、聞いたことありませんか?
ミトコンドリアとは細胞内にある「エネルギー生産工場」のようなもので
この工場の稼働が低下すると、エネルギーが不足して細胞がダメージを受けてしまうので
しっかり運動して工場を活性化し、また新たな工場をどんどん建設して
ミトコンドリアを元気にしよう!というわけです。
しかし、この工場…元気に稼働すればするほど排気ガス(活性酸素)を出してしまうというのが難点…
活性酸素はミトコンドリア自身を壊してしまうほど猛毒です。
そうです!
「活性酸素には水素」
ですが、なんと最近
活性酸素を還元するだけではない、水素の新たな有効性が分かってきました。
出典<水素の臨床応用 https://ir.tdc.ac.jp/irucaa/handle/10130/6230>
目的
この研究の目的は、トレッドミル運動の30分前に1時間水素ガスを吸入した場合の、
ラットの骨格筋におけるミトコンドリア生合成と関連シグナル伝達経路の主要バイオマーカー、
およびビタミンCの活性に対する内因性抗酸化酵素の活性への影響を比較することです。
結果
ビタミンCとは異なり、水素吸入は運動後のミトコンドリア生合成シグナルを鈍らせませんでした。
複合体IV濃度の上昇、PGC-1αの活性化、TFAM および NRF-2遺伝子転写、および PGC-1αタンパク質発現の上方をもたらしました。
この結果は、水素ガス吸入が運動に反応して効果的な抗酸化物質としての役割を果たす可能性がある一方で、
ミトコンドリア生合成に影響を与えなかったことを示しています。
つまり、運動後に水素ガスを吸入すると、抗酸化作用(活性酸素の還元)だけでなく
ビタミンCでは難しかった「ミトコンドリアを活性化して、更に元気なミトコンドリアを産み出す」
というサイクルが実現したということ。
更にコアップなら、1時間吸入でビタミンCサプリメントを5か月間摂取したのと同じ抗酸力が証明されています。
さあ、運動+水素のあたらしい可能性が見えてきました!